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失意泰然、得意冷然

エンジニアでもそれっぽい会社用Keynoteテンプレートを15分でシュッと作る

この記事はコネヒト Advent Calendar 2019の5日目の記事です!

qiita.com

はじめに

先日、PHPカンファレンス2019でLT登壇してきました。その時の資料がこちらです。


社内で会社用のKeynoteテンプレートは共有されているものの、もう少し使い勝手をよくできそうだったのでいくつか手を加えています。 というわけで、今回はKeynoteテンプレートを作るにあたって工夫した点をご紹介します。

前提として、あくまでシュッと作るために時間を掛けすぎないようにします。本来はデザイナーさんに協力してもらって作るのがいいですね。今回は資料作成が発表直前で時間がなかったので(夏休み最終日に宿題やるタイプ)、自分で何とかする方針を採用します!

1. テンプレートのベースを作る

まずはKeynoteテンプレートのベースを作りましょう。 1つずつ見ていきます。

レイアウト

本来であれば、レイアウトや文字のサイズ、行間隔などを見やすいように調整したいのですが我々はエンジニアです。車輪の再発明はなるべく避けて巨人の肩に乗りましょう。CSSで例えると Twitter Bootstrap 的なイメージです(伝われ〜)

今回はレイアウトのベースとして、Keynoteのデフォルトテーマを採用することにします。中でもおすすめは「ホワイト」のテーマです。余計な装飾が一切ないのでカスタマイズしやすく、また白背景なのでどんな会社ロゴとも相性が良いかなと思います。

Keynoteのデフォルトテーマは最初からいくつかスライドのパターンが含まれているので便利ですね。

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おすすめは「ホワイト」のテーマ

ここまででやること
Keynoteを開いたら「ホワイト」のテーマを選択してスライドを新規作成

ロゴの配置

続いて全スライドに会社のロゴを配置しましょう。ロゴがあるだけでCorporate感が増します。
左上の[表示]から[マスタースライドを編集]をクリックします。

すると以下のようにマスタースライドの編集画面になります。スライドとマスタースライドは別の概念なのでそれぞれ編集・保存ができます。基底クラスと派生クラスみたいな関係性ですね(伝われ〜)

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マスタースライドの編集画面

マスタースライドの編集画面でロゴを配置していきます。1つのスライドでサイズや位置を調整したらあとは全スライドにコピペしていきましょう。 ロゴによっては「前後左右◯px以上は余白を空けてください」といったルールがあるので、その点も確認しましょう。

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ロゴの掲載位置は、右下がおすすめです。適当に余白を取っておけばバランスと言うか収まりがよくなるのと、スライドの下側は発表時に隠れることが多くデッドスペースになりやすいのでその有効活用ができるためです。

ロゴを全スライドに追加したら[終了]をクリックしてください。

ここまででやること
・マスタースライドの編集画面を開く
・ロゴをレギュレーションに合わせて配置
・全スライドにロゴをコピペして終了

スライドで使う色を決める

次にスライドで使う色を決めましょう。
よく言われていますがスライドで使う色は3~4色程度に抑えることが統一感に繋がります。

用途 備考
文字色 どんなスライドでも #000 より #333 あたりが無難
背景色 「ホワイト」のテーマをベースにしているので白系が無難
強調色1 はっきりしていて、目を引く色(ママリだとコーラルピンク)
強調色2 必要なら用意。強調色1と異なる色味の方が使いやすい

基本的にコーポレートカラーに寄せておくのがおすすめですが、よくわからない〜という人は以下のような「相性の良い色の組み合わせ」が載っているサイトから拾ってくるのをおすすめします。

colordrop.io

brandcolors.net

あとは決めた色を使ってマスタースライドを変更しましょう。 私は ママリ ブランドガイドラインを参考に色を決め、以下のようになりました。

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色を反映したマスタースライド

ここまででやること
・スライドで使う色を決める(3~4色)
・マスタースライドに反映

フォントを変える

スライドのイメージ/印象を簡単に大きく変えることができるのが「フォント」です。
フォントが変わるだけでより洗練されたスライドに見えるようになります。

私がおすすめするフォントは「Noto Sans CJK JP」一択です。 日本語・英字が並んでも違和感が少なく可読性が高いのに、無料で公開されています。すごい。 以下のURLからフォントファイルをダウンロードし、お使いのPCにインストールしましょう。

www.google.com

例の如く、インストールが終わったらマスタースライドに反映しましょう。反映するときは[フォーマット]→[フォント]→[フォントの置換]を使うと便利です。

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私は以下のようになりました。

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フォントを反映したマスタースライド

ここまででやること
・スライドで使うフォントを決める
・マスタースライドに反映

ここまででテンプレートのベースは完成です!

使いそうなスライドを増やす

ベースとなるテンプレートはできたので、追加でよく使いそうなスライドを作成しマスタースライドに追加しておきましょう。

例えば、以下のようなスライドがあると便利かもしれません。

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少し透過した要素を上に重ねるスライド

他にも自己紹介用のスライドなど用意しても良いですね!

(おまけ)使いそうな素材やコード用スライドを準備する

スライドが文字ばかりで寂しい... とならないように写真やイラストが使えると便利そうです。

例えば写真なら以下のサイトがおすすめです。

https://o-dan.net/jp/o-dan.net

イラストであれば、いらすとや が有名ですが被ることが多いので、最近は絵文字を使う場面が増えてきました。 Appleの絵文字などは著作権上の問題でスライドに使うことはできません。 そこでおすすめなのが Twemoji です。クレジットの表示は必要ですがかわいらしい絵文字が商用でも利用できます。

note.com

コードをスライドに貼りたい場合はCarbonがおすすめです。

carbon.now.sh

最後に

ここまで編集してきたマスタースライドはぜひ保存して別のスライドにも使えるようにしておきましょう!社内で共有しておけば他の人も利用できますね!

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マスタースライドを保存する

以上、エンジニアでもそれっぽい会社用Keynoteテンプレートを15分でシュッと作る方法でした!
良いアウトプットライフを!

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